高知中央が初優勝を飾った高知大会の決勝を、県内全加盟校の1、2年生部員が観戦した。

16年から始まった県独自の取り組みで、4年ぶりに復活させた。

準決勝で高知中央に敗れた明徳義塾の選手も参加した。同校監督でU18日本代表も率いる馬淵史郎監督(67)も、ライバルの熱戦を見学に訪れた。

観戦は無料で、県高野連が座席を確保した。今夏の高知大会には鳥取と並び、全国最少の23チーム(27校)が参加した。

高知県高野連の理事長時代に導入を決めた山崎正明統括アドバイザー(61)は「高知県は過疎化も少子化も進んでいるけど、この試合を全員に見てもらって、意識やレベルの向上に役立て、センバツ出場にもつなげてほしい。県全体の野球が盛り上がってほしいと願っています」と異例の取り組みに込めた思いを語った。

また県内の中学球児も招待。山崎氏は終了後、中学生を集めて「甲子園をかけた戦いはどうでしたか? 野球は1球で流れが変わるということが分かったと思います。次は君たちの番です」と声をかけた。【柏原誠】

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