夏の大会で過去10度対戦し、日大三が8勝2敗。5年前にも決勝で激闘を演じた両校が再び相まみえる。

第1シードの日大三は長年チームを率いてきた小倉全由前監督が3月に退任。三木有造新監督(49)の下、連覇を目指す。どこからでも得点できる強力打線が武器で、初戦(3回戦)の国士舘戦をコールドで制して勢いに乗った。昨夏の甲子園を経験している主将の二宮士内野手(3年)と技巧派左腕安田虎汰郎投手(3年)が投打の軸だが、キーマンは5番を打つ佐々木純太郎外野手(3年)。準々決勝、準決勝で2試合連続本塁打を放つなど今大会での絶好調さが目立つ。

ノーシードから9年ぶりの聖地を目指す日大鶴ケ丘は、開幕戦に登場し、7つの白星を積み重ねてきた。準々決勝で春の都大会で敗れた早実に7回コールド勝ちするなど、勢いだけでなく力もつけている。背番号3の比江島幹(みきと)投手(3年)が全7試合に登板し、準決勝では今大会初の完投勝利。制球力のある直球と多彩な変化球でテンポよく打者を打ち取る。木嶋康太外野手(3年)は172センチ、81キロの筋骨隆々の体から放つ長打が魅力。準々決勝で今大会初本塁打を放ち波に乗る。

夢の甲子園切符をつかむのはどっちだ。

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