第105回全国高校野球選手権は19日、準々決勝が行われる。東北勢3チームが8強入りするのは史上初の快挙。昨夏王者・仙台育英(宮城)は花巻東(岩手)との「東北対決」を戦い、八戸学院光星(青森)は土浦日大(茨城)と対戦する。
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花巻東の絶好調男が、仙台育英に立ちはだかる。岩手大会決勝から4番を務める北條慎治投手(3年)は、甲子園の舞台で躍動。打っては11打数6安打2打点、投げては2回戦で6回無失点と二刀流で輝きを放つ。相手には大船渡一中でチームメートだった最速151キロ左腕、仁田陽翔投手(3年)がいる。「開会式で『戦えたらいいね』と言っていたら本当になって。打者として対戦したら、絶対ヒットを打ちます(笑い)」。好投手の盟友からHランプをともすつもりだ。
中学の軟式野球部では北條が4番で仁田がエース。現在も連絡を取り合うほど仲が良いという。花巻東入学後は185センチ、82キロの恵まれた体格を生かすために投手転向。最速145キロを誇る同校のエースに成長し、抜群の打撃センスも健在で外野手として出場する機会も多い。中学時代に「甲子園でやろうね」と語り合った未来が現実のものとなり、「本当になるんだな(笑い)」。マウンドでは「コースの投げ分けと変化(球)の精度が一番重要になる」と気を引き締める。
チームスローガン「岩手から日本一」を達成するためには、昨夏王者とはいえ、同じ東北勢に屈するわけにはいかない。「東北対決で負けられない気持ちが強いので、全員で戦っていきたい。打撃陣も状態が上がっているので、(相手の)投手陣を打ち崩せるように頑張りたい」。10年ぶりの4強入りへ、投打二刀流で輝く北條が、花巻東に勝利をもたらす。【山田愛斗】

