重厚感のある慶応のオリジナル応援曲「烈火」が聖地に響いた。三塁側アルプスで吹奏楽団の一員として演奏したのは、同曲を作曲した中谷寛也さん(44)。

「烈火」は同校がセンバツに出場した08年に、当時の吹奏楽部の部長と応援指導部部長から「新しい応援用の曲がほしい」と依頼を受けたことがきっかけ。慶大卒業生で作曲家でもある弁護士の中谷さんは10日ほどで作り上げた。

同年夏には88年ぶりに甲子園8強進出。完成から15年を経て、決勝の舞台で演奏した中谷さんは「08年のベスト8を超えることがあるっていうことがすごくびっくり。こういう景色なんだなと改めて感じています。とにかく勝ってもらいたい」と力強い演奏でナインを後押しした。【村松万里子】