第96回選抜高校野球大会に21世紀枠で出場する別海(北海道)が19日、兵庫県伊丹市内で20日の1回戦、創志学園(岡山)戦に向けて最終調整した。

背番号1の堺暖貴(3年)と捕手の中道航太郎主将(3年)のバッテリーを中心とした守りで勝利を目指す。堺は「緊張するかもしれないけど、その緊張も楽しみながら投げたい」と初の甲子園マウンドを思い描いた。

堺は初戦前日のこの日、午前中に守備練習、午後に20球程度の投球練習を行った。創志学園に対しては「左バッターが多いという印象があるけど、打たせて取るというのが大事だと思う」と、自分のスタイルを貫く。

21世紀枠のもう1校、田辺(和歌山)は18日の1回戦で優勝候補の星稜に2-4で敗れたが、終盤まで競り合う好ゲームを演じた。島影隆啓監督(41)は「優勝候補を相手に素晴らしい試合をしたので、僕らも自信になった」と話す。堺も刺激を受け「ロースコアの試合を理想としているので、最後自分たちが競り勝てるように頑張りたい」と好投で勝利を引き寄せる。

21世紀枠の勝利は、21年に具志川商が同じく21世紀枠だった八戸西に8-3で勝ったのが最後。21世紀枠選出校が一般選出校に勝ったのは、15年松山東まで遠ざかる。島影隆啓監督(41)は「(21世紀枠の連敗)を阻止できるように頑張りたいと思います」と意気込む。堺は「自分たちがここで勝って21世紀枠でもやれるんだっていうところを見せたいと思います」と勝利を誓った。【石井翔太】