侍ジャパン井端弘和監督(48)が19日からセンバツを視察している。連日、第1試合からネット裏から熱心に観戦。21日、取材に対応し高校球児にエールを送った。「日本の野球を長い目で見たときに、5年、10年先も、この代がどのようになっていくかは知っておかなければいかないかな、と。レベルは毎年上がっているので」と、将来の侍候補たちのレベルをチェックした。昨秋も大会に足を運び「見た選手が何人かいたので」とその成長に目を配った。動き、体の使い方。伸び盛りの年代だけに「次、夏にどれくらいに成長しているのか。これから、大学ないし、プロで。どれだけ伸びるかを楽しみにしたい」と期待した。

自身も2年春、3年夏と堀越(東京)で甲子園出場を果たした。当時を振り返り「自分も甲子園に出て、全く打てない選手でしたが、ヒット1本で自身がついて、その後打てるようになったと思っていました。この舞台はそういうものなのかな、と。いろいろな選手がヒットやいいピッチングをいいきっかけにして今後の野球人生に生かせてもらいたい」とエールを送った。

くしくも、井端監督が高校2年時でセンバツ出場の際に甲子園のラッキーゾーンがなくなり、翌年(93年)には消音バットに変わった。当時を振り返り「飛ばないな、と。球場もよくなったなぁと思っていた。でも、いつしかそれが飛ぶバットと言われるくらいになった」と話し、今大会、話題となっている新基準の低反発バットについて「最初は慣れるまで時間がかかると思いますが、時間が解決じゃないですが、慣れてくれば対応できるんじゃないかと思います」と、自身の経験を踏まえて話した。

22、23年はU12代表の監督も務め、日ごろからアマ野球好きを公言しており、3月の欧州代表戦では、大学生4人を日本代表に呼んだ。

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