京都国際がサヨナラ負けを喫し、近畿勢の初登場からの5連敗は13年以来となった。試合後、小牧憲継監督(40)は主将再考の考えを明かした。

1-3の8回に相手の適時失策と重盗による本盗で同点に追いついたが、9回1死三塁、先発でエース兼主将の中崎琉生投手(3年)が左前にサヨナラ打を浴びた。

「甘く入って打たれたので、夏までの課題が明確になった。焦らずに勝負すると言っていたんですけど、自分が早まって、自分のせいで負けて本当に悔しい」

一方、沢田遥斗外野手(3年)はサヨナラ打の直前に頭上を越される三塁打を許し「長打警戒だったけど、守備位置のミス。最初は捕れると思ったが、打球が伸びた」と悔しさをにじませた。

小牧監督は試合後、中崎への負担の大きさから主将を再考する考えを明かした。「ずっと新チームが始まってキャプテンらしい子がいなくて。正直、(今後は)中崎も投げることが優先になる」。

普段は投手、野手別メニューが多く「中崎に負担がかかりすぎる部分がある」と説明。中崎は「できればやり続けたい」とした上で「周りを見るのはしんどい。自分がやりきらないといけないし、ピッチャーで周りを見るのが大変」と本音も吐露した。

小牧監督は次期主将候補に野手のまとめ役コンビの藤本陽毅内野手(3年)と高岸栄太郎内野手(3年)を挙げた。高岸は「今日のセンバツを機に、自分と藤本がもっと変わって悔しさを生かして、チームを引っ張っていく存在になりたい」と誓った。

◆8戦で4度のサヨナラ試合 京都国際は21年春に東海大菅生戦で逆転サヨナラ負け。同年夏の敦賀気比戦でサヨナラ勝ちし、22年夏の一関学院戦でサヨナラ負け。甲子園通算8試合のうち6試合が1点差でサヨナラ試合が4度。

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