日本高野連は19日、大阪市内で今夏実施する第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)に関する第2回運営委員会を開催し、大会の一部日程で暑さ対策として「朝夕2部制」の導入を決定したことを発表した。甲子園では初の試みとなる。

日中の炎天下でのゲーム実施を避け、熱中症を予防するのが最大の目的。大会第1日~3日の試合数が3試合で実施され、午前と夕方に分けて実施され、入場券もそれぞれ発売される。昨年の大会では第1日に「熱中症の疑い」で6選手が処置を受けるなど、毎年対策の必要性が議論されていた。

前回大会からは5回の3アウト成立時から10分間、熱中症対策のためのクーリングタイムが設けられた。試合中に選手が体を冷やすクーリングスペースが設置され、送風機やスポットクーラー、冷凍庫、サーモグラフィー、氷水入りのネッククーラーにアイススラリーなども用意し、熱中症対策に万全を期していた。

また、甲子園ではすでに銀傘(ぎんさん、内野の一部座席を覆う屋根)を一、三塁のアルプススタンド両端まで拡張することが決まっており、早くて25年オフにも着工する予定となっている。高校野球で応援団が陣取るアルプス席は、近年の酷暑で熱中症対策が課題となっていた。

▼2部制の日程詳細

【第1日】

開会式 午前8時30分~

第1試合 午前10時~

第2試合 午後4時~

第3試合 午後6時30分~

【第2日】

第1試合 午前8時~

第2試合 午前10時35分~

第3試合 午後5時~

【第3日】

第1試合 午前8時~

第2試合 午前10時35分~

第3試合 午後5時~

▼2部制の入場料(午前の部、午後の部ともに同額)

◇中央指定席→2000円(共通)

◇一、三塁指定席→大人1700円、子ども500円

◇アルプス一般指定席→800円(共通)

◇外野指定席→大人500円、子ども→100円