昨夏県準Vの仙台城南がエース右腕・小塚光貴投手(3年)の2安打完封で、仙台に5-0で勝利した。

最後まで小塚の球威は落ちなかった。初回に2点の援護をもらったが、その裏に連続四死球でピンチを招いた。だが、動じない。「四死球を出してしまったが、味方の援護で気持ち的にも楽になった」と無失点で切り抜けると、7回まで無安打投球の好投。5回終了後に大記録を意識し「力みすぎて球が浮いてしまった」と8回に初安打を許したが、無失点で投げきった。

悔しさを糧に、エースは進化を遂げた。同校初の決勝進出を果たした昨夏の県予選では、仙台育英に0-18で完敗。先発した小塚は4、5回に集中打を浴び、5回9失点でKOされた。「長いイニングを投げきる体力がなく、全部甘いところにいって打たれてしまった」。苦い記憶を無駄にはしない。昨年12月から3カ月間はボールを使わず、トレーナー資格も所持する角晃司監督の指導で筋トレを中心に鍛え抜き、体力向上に力を入れた。その成果が、完封勝利につながった。

夏の甲子園出場に向け、「まずはこの大会で夏の第1シードを取ることが目標」と今春の優勝を目標に掲げた。「力があるチームではないので、なんとか1点をもぎ取り、それを守り抜きたい」。一枚岩になって聖地へ。エースを中心に、今年こそ初の甲子園切符をつかみ取る。【木村有優】