昨夏日本一の京都国際が白星発進を決めた。背番号10の酒谷佳紀投手(3年)が9回5安打2失点。昨年は夏大会直前に右肩甲骨の筋肉を肉離れし、日本一はスタンドで見守った。「もう1度甲子園に行って日本一を成し遂げたい」。悔しさを糧に、まずは京都の初戦を勝利に導いた。

先発マウンドには、昨夏の甲子園胴上げ投手でU18代表候補の西村一毅投手(3年)ではなく、大会前に好調だった酒谷が上がった。課題の立ち上がりは3者凡退。2回以降は打たせて取るピッチングに切り替えて9回2失点と好投した。「三振を減らし、打たせて取るようにしたのが良かった」と満足げだった。

昨夏はけがで歓喜に沸く仲間の輪に入れず。「ずっと後悔でしかない。自分も入りたかった」。さらに、育英(兵庫)で93年夏に投手として日本一に貢献した父敏さんの背中も追う。今大会前は父からは「何もメッセージはなかった」と笑うが、「お父さんと同じ結果を出せれば親孝行になる」と思いは強い。

兄の影響で小学5年でサッカーから野球に転向し、中学では軟式野球部。強豪校で腕を磨いて最速145キロまで成長した右腕は「完投できたのでこれを糧に自信をつけて勝てるピッチャーになりたい」とさらなる活躍を誓った。【林亮佑】

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