元阪神、ロッテでNPB通算393試合登板の遠山奬志氏(57)が特任投手コーチ兼チーム強化アドバイザーを務める京都広学館が初戦を突破した。遠山氏の指導を受ける藤井智基投手(3年)が延長10回を1人で投げ抜き111球、11安打4失点(自責2)。無四球の7奪三振だった。延長での勝利を呼び込み「遠山さんの分も勝たなあかんなと思って」と試合後に笑顔を見せた。

3-3で迎えた9回裏。ヒットで出塁を許した先頭打者を得意のけん制でアウトにすると、続く打者を投ゴロに打ち取り、最後も見逃し三振で攻撃へリズムを作った。チームはタイブレークの10回表に一挙6得点。原隆徳監督の37歳の誕生日を勝利で飾った。

体調不良が出るなど何度も中断があった試合だったが、遠山氏は「集中して投げていた」と藤井を評価。練習では変化球やマウンドさばき、メンタルの保ち方と幅広くアドバイスを受ける藤井は「遠山さんの『楽しめ』という言葉が印象に残っている。何でも聞けるし、すぐにアドバイスをくれる人」と感謝した。【大西真生】