<高校野球沖縄大会:中部商7-6興南>◇16日◇準決勝

 夏の甲子園連覇を狙った興南は準決勝で敗退した。

 興南の夏の甲子園2連覇の夢が消えた。準決勝で中部商に惜敗。1回に4点を先制しながら逆転負け。1度は追いついたが終盤に勝ち越され、2年連続甲子園出場はならなかった。

 1年間、甲子園春夏連覇を果たした先輩たちを追い続けてきた。「先輩に追いつき、追い越せで頑張ってきたけどそれができなくて悔しい」と外間正伍主将(3年)は涙を流した。センバツ出場を逃し、今春の県大会は3回戦でコールド負けの屈辱を味わった。それからは昨年以上の猛練習をこなし夏を目指した。苦しかった野球を楽しもうとみんなで決めた。

 常にプレッシャーを背負ってきた1年間が終わった。「昨年のメンバーは2年生のころから甲子園を経験して作り上げてきたが、今年の選手は大舞台を経験できなかった。だけど、あそこまで一生懸命やって、何も言うことはないですよ」と我喜屋優監督(61)は選手をねぎらった。再び挑戦者に戻った興南の甲子園への挑戦に終わりはない。【前田泰子】