<高校野球埼玉大会:本庄一4-2浦和実>◇24日◇準々決勝

 昨夏の埼玉大会覇者の本庄一が、5試合連続の逆転勝利で準決勝に進出だ。1点を追う6回裏、浦和実・早川修兵投手(2年)の制球が定まらないと見るや、待球作戦で4四球。押し出しで追いつくと、2死満塁で2番田村海渡外野手(3年)が、中前に運び勝ち越し。8回に追加点を挙げて逃げ切った。

 逆転勝ち5試合のうち、2試合がサヨナラ勝ちで、須長三郎監督(54)は「ウソみたい」と驚く。昨夏甲子園に出場した重圧から春は地区予選2回戦敗退と一時はどん底。この快進撃の陰には、昨年と同じ「笑顔」がある。殊勲打の田村は「笑うことでリラックスして試合に臨める」と話す。ミスをしても、すぐに気持ちを切り替えられる強さが備わっている。

 須長監督は「このチームが4強に残るなんて。だから高校野球は面白い」。連覇に向けて視界良好だ。