静岡商野球部の国松歩外野手(3年)が今日9日にプロ志望届を県高野連に提出する。野手としてプロ入りを目指すことになる。

 国松は中学時代に140キロを記録するなど投手として静岡商に入学も、2年秋に右肘痛から野手に転向した。今年3月の練習試合では9回の1イニング限定といった形でマウンドに登っていたが、国松自身が「チームに迷惑をかけるわけにはいかない」として外野の他に一塁にも挑戦。各球団スカウトからは投手としての復活を期待されていたが、4番として高校通算で2ケタ本塁打を記録するなど打撃でのアピールを続けていた。最後の夏は2回戦で浜松工に敗れた。

 現在、県内の高校生では、日大三島の中泉圭祐内野手が3日に、常葉学園橘の木村聡司投手が5日に県高野連にプロ志望届を提出済み。常葉学園菊川の桑原樹内野手、磐田東の斎藤誠哉投手も近日中に提出する見込みだ。

 ◆国松歩(くにまつ・あと)1996年(平8)7月5日、静岡市生まれ。安倍川中時代には県選抜大会で無安打無得点を記録するなど140キロ右腕として活躍。静岡商に入学した12年夏に2回戦で公式戦初登板するなど準優勝に貢献した。その後も投手を続けていたが、2年秋の中部地区大会を最後に公式戦での登板はなし。180センチ、80キロ。