＜高校野球西東京大会：日大二８－１桜美林＞◇１９日◇５回戦

　元パイレーツ桑田真澄氏（４０）の長男、桜美林・桑田真樹外野手（１年）の最初の夏が終わった。日大二との５回戦に４回裏、途中出場。初安打は出ず、チームは１－８の８回コールドで敗れた。桑田は「精いっぱい頑張りました」。それだけポツリと口にし、うつむきながら球場を後にした。

　６回１死で迎えた最初の打席はストレートの四球。すかさず盗塁を決め、俊足を見せつけた。８回１死で迎えた２度目の打席では、３球目の外角直球を思いきり振ったが、打球は詰まって中飛に終わった。

　父と同じように１年から甲子園の土を踏む夢はかなわなかった。スタンドで応援した母真紀さんは「甲子園に行くことがどれだけ大変か分かったのでは…。今日から（父を）もっと尊敬するんじゃないですか」と話した。父が活躍した甲子園へ。悔しさを胸に秘め次のチャンスを狙う。