<高校野球滋賀大会:近江12-5綾羽>◇24日◇決勝

 近江が初の連覇を達成した。春にも決勝で圧勝した綾羽に12-5と快勝。2年連続10度目の甲子園行きを決めた。連投疲れもあり5失点と不調だった最速145キロのプロ注目右腕、小熊凌祐投手(3年)を救ったのは、チーム打率4割6分9厘の大会新記録を打ち立てた打線だった。

 3-3と追いつかれた後の4回。1点を勝ち越し、さらに5番上田大地(3年)が左翼に3ランを放った。「今まで小熊に頼りっぱなしだったから、今日はみんなの力で勝とうと話していた」。同点になり「10点取って欲しい」とこぼした小熊を楽にさせる1発となった。

 小熊は昨夏の甲子園では2回戦の今治西戦に6回から登板した。その回に失った1点が決勝点となり、0-1で涙をのんだ。だが今年は頼もしい打線がついている。「去年は先輩に申し訳ないことをした。今年は僕がしっかり投げて全国制覇したい」。2年越しのリベンジを誓った。