第91回全国高校野球選手権に初出場する常葉学園橘ナインが3日午後、バスで大阪入りした。午前9時から静岡県庁や静岡市役所などを表敬訪問後、静岡駅北口で学校関係者や市民、そして市内11校の野球部主将など約300人の見守る中、出発式に臨んだ。

 黒沢学監督(32)は拡声器を手に「県大会で技術も精神も磨くことができました。その勢いそのままに、自信を持って出発します」と力強く決意表明。小泉泰樹主将(3年)も「甲子園では、橘だけでなく(静岡大会で敗れた)118校の分も頑張らないといけないと思っています。自分たちの野球をやってきますので、応援よろしくお願いします」と宣言した。

 出発式が終わるとナインは、大きな声援を浴びながら駅前を誇らしげに歩いて移動。エースの庄司隼人投手(3年)は「戦うという気持ちをしっかり持って、甲子園に行ってきます」と目を輝かせて学校の大型バスに乗り込んだ。