今年もドジャースは大谷翔平投手のMVP級の活躍により、4年連続23度目の地区優勝が一歩ずつ近づいて来ました。それと同時に球団史上初の偉業も、達成間近となって来ました。本拠地ドジャースタジアムでの年間観客動員数「400万人」突破です。
ドジャースは2013年以来13年連続でメジャートップの観客動員数を誇り、現在のところホーム74試合で367万9832人、1試合平均4万9727人をマーク。この驚異的なペースでいくと、最終的に最後の81試合目で400万人に到達。球団史上初めて、夢の大台突破となりそうです。
昔、大リーグの球団は年間100万人が目標で、200万人入れば御の字でした。それが1962年にドジャースタジアムが開場して以来、ドジャースは5年連続で200万人以上をマーク。73年以降は毎年200万人以上の観客を集め、78年に史上初めて300万人を達成。歴史的な快挙を成し遂げました。
その一方で、89年6月、カナダ最大の都市トロントに世界初の開閉式屋根付き球場、スカイドーム(現ロジャーズセンター)がオープン。すると、同球場を本拠地とするブルージェイズが連日大勢のファンを集め、91年に史上初の400万人を達成しました。
さらに92、93年とチームが2年連続で世界一に輝いた相乗効果もあり、3年連続で400万人の大台突破。93年にワールドシリーズを現地からNHK衛星放送で王貞治氏、星野仙一氏と解説した時、それまで体験したことのないような熱気と興奮に酔いしれました。
また、93年はナ・リーグの球団数拡張により、米西部コロラド州デンバーに新興球団ロッキーズが誕生。4月9日に巨大なマイルハイスタジアムで行われた歴史的ホーム開幕戦を、現地から広岡達朗氏と放送。開幕史上最多の大観衆8万227人に圧倒されました。
以来、ロッキーズは山岳標準時(マウンテンタイムゾーン)の都市に本拠を置く初のチームであることも手伝い、大勢のファンが球場に足を運び、何と史上最多の年間観客動員数448万3350人を記録。1試合平均5万5350人も集めたことになり、現在メジャー各球場の収容人数がおよそ3~4万人台しかないことを考えると、不滅の大記録と言えそうです。
その後、2005~08年に「ルースが建てた家」と呼ばれた旧ヤンキースタジアム最後の時に、ヤンキースが4年連続400万人以上を動員。08年には同じニューヨークを本拠地とするメッツが「ミラクルメッツ」の舞台である旧シェイスタジアム最終年に、初の400万人を動員しました。
最初に話を戻すと、いまやドジャースは常勝軍団であり、数多くのスーパースターが集結した銀河系軍団でもあります。しかし、積極的にプロモーションを行い、素晴らしい試合内容や選手のファンサービス、球場の施設や雰囲気など、全てが徹底しないと、多くのファンを集めることができません。
それでも、19年に約397万人、昨年は約394万人とあと1歩届かなかったのが、今年はついに400万人の超大台に届きそうなペースとなっています。それはひとえに現代のベーブ・ルースであり、史上最高のスーパースターである大谷のおかげ。夢の400万人はチームにとって最大の誇りです。
今月21日(日本時間22日)、宿敵ジャイアンツとのホーム最終戦は、ドジャースの長い歴史においても画期的な1日となることでしょう。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)




