新労使協定に関するMLBのオーナー陣と選手会の交渉が続けられているものの、以前妥結には至っていない。このため選手をチーム施設から閉め出すロックアウトが続けられ、スプリングトレーニングが延期されている状況だ。それでも双方は3月31日の公式戦開幕を望んでいるという。ただもし合意に至り、予定通りの開幕に至ったとしてもスプリングトレーニングの短縮により投手陣に負傷が増え得る懸念があるとヤンキースの投手コーチが指摘している。地元紙ニューヨーク・ポストが現地22日に報じたもの。
昨年まで3シーズン、ヤンキースのマイナーで投手コーチを務め、今シーズンからメジャーを担当することになったデシ・ドゥルスチェル・コーチは「それは大きな懸念事項です」と明言したのだという。
その上で2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により3月から7月まで活動が停止され、チームがレギュラーシーズンの準備にわずか3週間しかなかった2020年のスプリングトレーニングを例に挙げた。「(スプリングトレーニング)2.0で何が起こったかを簡単に確認できる」と話し、スプリングトレーニングとレギュラーシーズンの最初の1カ月で手術に至るけがの割合が増えたことを指摘。スプリングトレーニングがすでに1週間延期され、ロックアウトの終わりが見えない今シーズンはそれが大きな課題になるだろうとした。
さらにロックアウトが始まった12月2日以降、球団職員が40人登録の選手と連絡を取ることができないことも問題だと話している。「(スプリングトレーニングが)短縮され、コミュニケーションがとれなくなるのはつらいことだ」と話し、投手の状態を実際に把握することの重要性を語っている。チームはどうやって投手の健康を保つかに注力したいものの「どうやったらいいかわかっていたら、こんな話はしていない」と苦しい胸の内を明かしている。
サム・ブレンド投手ディレクターによれば、投手にはロックアウトが始まる前に12月から今頃までのオフシーズンの過ごし方を渡しているという。ただ「練習の負荷とその管理が大きな問題だ。理想を言えば、先発投手は十分な練習量でシーズンをスタートさせ、シーズン終盤まで投げられるようにしたい」と話している。
ブレンド・ディレクターは通常、先発投手は6から8週間のスプリングトレーニングの後、70から90球投げるが、4週間では60から65球程度に減るだろうとした。
早期の交渉妥結が望まれるが、活動停止の影響はすでに出ているのである。




