ヤンキース田中将大投手(28)が、インディアンスに王手をかけられた地区シリーズ第3戦に先発登板し、7回を3安打無失点でチームを救う1勝を挙げた。メジャーでのポストシーズン登板は15年のワイルドカードゲーム以来2試合目で、これが初勝利となる。

 第2戦で満塁弾を放った1番リンドアに初回、わずか4球で空振り三振に仕留めると、1回は11球で2三振を含む3者凡退と快調な滑り出しだった。2回は2人目の打者サンタナにこの日の初安打となる右前打を許したが、次の6番ジャクソンを三ゴロ併殺に打ち取った。4回には1死無走者から2番キプニスに右翼越え三塁打を浴びたが、後続を2者連続空振り三振に切って取り、ピンチをしのいだ。7回まで92球を投げ3安打、1死球、7三振で無失点だった。

 チームは6番バードが7回先頭に本塁打を放ち、救援陣がこの1点リードを守りきった。シリーズはヤンキースの1勝2敗で、第4戦は9日午後7時(日本時間10日午前8時)から行われる。

 田中は「自分自身を褒めたいとはもちろん思いますけど、でもまだ1試合なんで、1回やったからどうなんだっていうことはあるんで、今日のような投球を繰り返しできるようにしっかり準備して、投げていくだけですね」と話した。

 ジラルディ監督は田中について「素晴らしかった。必要なことすべてを我々に与えてくれた。これ以上のものを求めることはできないというくらいの投球を今夜、してくれた」と話した。