キューバ選手がメジャーに直接移籍する制度の導入が大リーグ機構とキューバ政府間で合意に近づいていると18日、キューバの電子メディア「サイバー・キューバ」が報じた。日本のポスティングシステムに類似した制度で、来年施行。キューバ政府は国内トップの選手をメジャーに直接送り出す代わりに、契約金の25%を譲渡金として受け取るルールになる模様だ。

キューバ選手がメジャー球団と契約する場合、これまでは第三国へ亡命し居住権を得なければFAの資格が得られなかった。しかし新制度下では亡命選手がメジャー球団と契約することが禁じられ、新制度以外の移籍が不可能となる。キューバ亡命選手に関して、不法な仲介業者の存在が問題視されおり、新制度はそれを排除する目的もあるとみられる。

米国はキューバとの通商禁止政策を続けてきた長い敵対の歴史があるが、同機構はキューバとの新制度実現のため、この2年間で2億円以上の政治献金を行ってきたという。日本プロ野球はキューバと密な関係にあるが、この新制度が施行されれば日本球団にとってキューバ選手の獲得が難しくなる可能性もありそうだ。