「2番DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(26)が、第3打席で9号2ランを放った。

5点を追う6回無死一塁、203センチの長身右腕グラスノーの内角スライダーを捉え、緑の壁「バッターズアイ」へ向かって一直線。中堅越えの会心アーチを放った。打球速度110・3マイル(約177・5マイル)、飛距離は427フィート(約130メートル)。打った瞬間にゆっくり歩き出したように、手応え十分の1発だった。9本塁打はこの時点で5人が並ぶ両リーグトップタイに再浮上した。

第1打席では中前への二塁打を放った。1回1死、グラスノーの85マイル(約137キロ)のカーブを捉え、センター返し。二塁寄りに守っていた三塁手のグラブをはじき、ボールが中前へ転々とする間に、快足を飛ばして一気に二塁を陥れた。MLB公式サイトによると、本塁から一塁までの到達は4・26秒だったが、そこから加速。一塁から二塁までは3・7秒の快足で到達した。

3試合ぶりの安打を放つと、その後、3番トラウトへの初球で三盗を試みたが、これは捕手の好送球でアウト。今季2度目の盗塁失敗となった。

第2打席は4点を追う3回1死二塁、カウント0-2からワンバウンドのカーブを空振りし、三振でチャンスを生かせなかった。

最速100マイル(約161キロ)を超える直球が武器のグラスノーは大谷に対して第2打席まで全球、変化球攻めで徹底した。

第3打席の初球で直球を見せられたが、その直後の2球目のスライダーを捉え、中堅へ本塁打。反撃ののろしを上げ、4番レンドンもソロ本塁打で続いた。

第4打席は2番手の左腕スプリングスとの対戦で左飛に倒れ、凡退。この日は9号2ランを含む4打数2安打2打点で打率を2割7分2厘に上げたが、チームは敗戦。2連敗を喫した。