パドレスのダルビッシュ有投手(34)が21日(日本時間22日)、ドジャース戦で6回2安打1失点11奪三振と快投し、今季7勝目(2敗)を挙げた。この日の11奪三振でメジャー通算1500奪三振を達成。通算197試合目での到達はランディ・ジョンソンの206試合、1216回1/3はスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)の1272回1/3を上回る史上最速での記録達成となった。

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この日からMLB機構の規定により、試合中に各投手に対する不正物質のチェックがスタートした。ダルビッシュは行き過ぎた滑り止めを問題視する声には一定の理解を示した上で、SNSではこれまで、「まず球を変えてから話が始まるのが正しいのではないか? と思います」などとつづっていた。この日の試合後は「初めてのことだったので、何もないことはもちろん分かってましたけど、緊張しました」と苦笑いを浮かべた。メジャーはこの日7カード8試合が行われたが、違反者は出なかった。

◆取り締まり手順 先発、救援投手ともイニングが始まる前に、異物の付着がないかチェックされる。また、イニングをまたいで複数回確認される。イニング中にも疑わしい行為があれば、その打者との対戦後に確認を受ける。打席中の確認はしない。登板前の確認事項としてはグラブ、帽子、ベルト。怪しいと思えば、ユニホームも確認対象となる。違反者には退場処分と、10試合の出場停止処分が科される。