「1番DH」で出場し、特別ルールで1回裏の先発マウンドに上がったエンゼルス大谷翔平投手(27)が、勝ち投手になった。日本選手が勝利投手になるのは2大会連続となった。

1995年のドジャース野茂英雄投手以来となる日本選手の球宴先発マウンドで、1番フェルナンド・タティス内野手(22=パドレス)からの上位打線を相手に14球、3者凡退で退けた。直後の2回表に、ア・リーグはセミエン(ブルージェイズ)の三塁への適時内野安打で先制し、その後もゲレロ(ブルージェイズ)の球宴史上200号などでリードを広げた。

日本選手が米オールスターで勝利投手になるのは、前回19年のヤンキース田中将大投手(現楽天)以来、2人目。田中は2番手で登板し、1回を1安打無失点。直後に味方が先制点を挙げ、そのままア・リーグが逃げ切って田中に勝利投手が付いた。昨年はコロナ禍で中止となっていた。

MVPは、史上最年少の22歳でゲレロが獲得した。これでア・リーグは1997年以降の最近24大会で20勝1分け3敗となった。