エンゼルスが、補強せずに主力投手を放出した。トレード期限だった7月30日(日本時間31日)、先発左腕ヒーニーがヤンキースへ、ベテランの救援左腕ワトソンがジャイアンツに移籍し、代わりにマイナー選手を中心に5投手を獲得した。今季は大谷翔平投手(27)が好投しても救援陣が崩れるなどリリーフ陣に課題があったが、補強ゼロ。即戦力は加わらず、むしろ将来を見据えた若手投手の獲得が中心だった。ミナシアンGMは「組織を良くするための2つのトレードだと思っている」と話した。ヒーニーの移籍に伴い、8月1日(同2日)には20年ドラフト1位の左腕デトマースを先発させることを決定した。

また、1日に先発予定だった大谷は、試合中にベンチでファウルボールが右手親指に当たった影響で、2日のレンジャーズ戦以降の先発に回ることとなった。「2番DH」で出場したアスレチックス戦は4打数1安打。チームは2試合連続の完封負けで痛い2連敗。マドン監督は「切り替えて、また明日戦う準備はできている」と前を向いた。(アナハイム=斎藤庸裕)