大リーグでは今季「ボールが飛ばない」と話題になっている。13日までの1試合あたりの本塁打数が2・09本と、昨年の2・45本から減少。15年以来の低水準となった。今季は、21年から新仕様となったボールが開幕から全球使われ、全球場での湿度管理も始まった。「ボールが柔らかくなった」と証言する選手も多い。どんな変化があったのか、深堀りする。

エンゼルス大谷は飛ばないボールに対して、打撃面でも微妙な変化を実感している。キャリア初のグランドスラムを含む1試合2発を放った5月9日のレイズ戦後、「(球の違いは)個人的にも感じますし、データでも、どのくらいのスピードで飛んでるというのは分かるので、去年よりは飛ばないという印象はあるかなと思います」と言及した。昨季と比べて飛距離が出ないことを体感しながら、打球速度など客観的な数字にも違いが表れているようだ。

投手としても「シーム(縫い目の高さ)は変わらない」としながらも、硬さについては「ソフトだな」と変化を感じ取っていた。今季はここまで、投手では4勝4敗、防御率3・64。打者では打率2割5分5厘、13本塁打、37打点の成績を残しているが、二刀流で歴史的なシーズンを送った昨年と比べると、物足りなさは否めない。少なからず、ボールの変化が影響を及ぼしている可能性はある。