エンゼルス大谷翔平投手(27)が、通算300Kからの奪三振ショーで自身3連勝の6勝目を挙げた。今季最長の8回を2安打無失点に抑え、自己最多の13奪三振をマーク。前回、前々回の登板に続き、またしても連敗中(2連敗)だったチームを救った。

試合後には「勝ててホッとしています。主力2人(トラウトとウォルシュ)が休みで、(この試合は)クローザーのイグレシアスも投げないと決まっていたので、なるべく長い回を投げたいと思っていた」と振り返った。1回先頭からの2連打の後はヒットを許さず、「立ち上がり良くなかったですが、切り替えていけたのがよかった」と話した。打者では3回に内野安打を放ち、3試合連続安打とした。

この日は「2番DH兼投手」で出場。1回、先頭から連打を許し、いきなり無死一、二塁のピンチを背負ったが、3番ウィットをカウント1-2から97・4マイル(約156・7キロ)の直球で空振り三振に仕留めた。これがメジャー通算300個目の奪三振。244回1/3での達成は、パドレス・ダルビッシュ(現パドレス)の242回1/3に次ぐ日本人歴代2位のスピード到達となった。

大谷はこの後、4番メレンデスを左飛、5番ドジャーを外角低めいっぱいのスライダーで見逃し三振に切り、立ち上がりのピンチを無失点で切り抜けた。

2回は6番サンタナをスライダー、7番イスベルと8番リベラをスプリットでいずれも空振り三振に切り、前のイニングから4者連続三振。3回は遊ゴロ、空振り三振、右飛の3者凡退に抑えた。

3番から始まる4回もスライダー、カーブ、スライダーで、2回に続く3者連続三振。5回も1三振を含む3人で封じ、5回まで10三振を奪った。

4番マキノンのメジャー初打点となる犠飛で1点の援護をもらった直後の6回は1死後、この試合初の四球。1回以来の走者を背負ったが、続く2番ベニンテンディを二塁への併殺打に仕留めて、無失点に抑えた。7回は、1死から4番メレンデスを見逃し三振。フルカウントから内角へのカーブで11個目の三振を奪った。続く5番ドジャーをカウント1-2から5球目のスプリットで空を切らせ、この試合12個の三振。大きくガッツポーズしてほえた。

そして、今季最長イニングとなる8回もマウンドへ。内野ゴロ2つで2死とし、迎えた8番リベラを見逃し三振。カウント0-2から、3球勝負で外角高めへスライダーを決め、自己最多を更新する13個目の三振を奪った。

前日の同戦では「3番DH」で出場し、1試合2発を含む4打数3安打。2本の犠飛も放ち、日本人メジャー選手では最多となる1試合8打点をマークした。延長11回までフル出場した翌日に、今度は投手で快投を演じた。