巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(48)が6日(日本時間7日)、ニューヨーク州郊外で少年少女を対象とした野球教室を開催した。コロナ禍の影響もあり、約2年半ぶりに再開されたイベントには約25人の子供たちが参加。松井氏自らが打撃投手を務めたほか、フリー打撃では豪快なアーチ2発を披露し、子供たちから喝采を浴びた。終了後には、現役時代と同じように日米報道陣に対応。「無事にできたこと、子供たちが笑顔で終われたことが一番」と、久しぶりの交流を振り返った。

コロナ禍を経た現在は、ヤンキースのマイナー巡回コーチを「休職中」で、同地の自宅で充電中。「二刀流」での活躍を続けるエンゼルス大谷に対し、「健康でプレーしてほしい。だれもやっていないことをやっているわけですし、彼にしか分からないことばかりでしょうから。同じ日本人として応援しているだけです」とエールを送った。また、下位に沈む古巣巨人の戦いぶりについては、「見てますよ、もちろん。若い選手を育てていくという方針でやっているわけですから、そういう意味ではその通りに行ってるんじゃないですか」と冷静に分析した。

その一方で、将来的な指導者を含めた自らの今後に関して「まだ今は全然考えていないです。分からないというのが正直な答えです」と、心境を語った。