【グレンデール(米アリゾナ州)9日(日本時間10日)=四竈衛、斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、30球団の先陣を切って移籍後初のキャンプインを迎えた。昨年9月19日に右肘を手術し、今季は打者に専念。韓国で行われる開幕戦、3月20日の復帰に向けて順調に調整を進めている。全体練習前にはメディア対応で意気込みを語った。
大谷の主な一問一答は以下の通り。
-キャンプインに向けて
新しいチームなので本当に1年目のつもりで、まずは環境に慣れたい。チームメートにも慣れることが最優先かなと思います。
-リハビリの状況は
強度は100に近いので、マシンだけではなく、実際の投手の球を打つ段階にきている。
-コーチとのコミュニケーションは
まずはお互いに知ることから。僕のバッティングの感覚だったり、どういうプロセスで進めていくか。チームとしてどういうプロセスで進めていくのか。まずはそこを理解してからと思います。
-新しいチームに入ることの緊張は
今のところみんないい人ですし、話しやすい。まだ会ったことない選手もいるので、あいさつをたくさんの人にすることになるけど、今のところは楽しくやれています。
-シーズンの準備と投手のリハビリを兼ねる難しさは
初めてではないので、ある程度のプロセスは理解している。前回よりスムーズにいくんじゃないかと思います。
-チームの関係者とのコミュニケーションは自らいくか、待っているのか
基本的には自らいきます。いろいろな人にあいさつするので、2回目あいさつに行かないように(笑い)。一発目で覚えられるように。もし行った時は勘弁して欲しいなと思います。
-バッティングに関してはもう一段階上のレベルがあると思っている
そうですね。もう一段階とは言わず、まだまだあると思っているので、自分の技術だったり、まだまだ先があると思ってます。
-今年のシーズン中のルーティーンは例年とは違う
変わらないですね。
-常に進化を続けている中で、今季のスプリングトレーニングでは何を大事にしたいか
さっきも言いましたけど、まずは環境に慣れること。まずはチームメート、コーチ、スタッフとコミュニケーションを取りたい。その先は毎年キャンプでやることはあまり変わりはしなので、投げることはまだ2カ月ぐらい先なので、そこはとりあえず考えずに、走ることとケガをせずにしっかりと今シーズン乗り切れるようにしたい。
-キャンプ地の施設の印象は
まとまっているなっていう、コンパクトに。必要なものがまとまっていて使いやすい。今のところ使ってるところは限られているし、まだグラウンドには出てないので。(今までとは?)大きく変わりはしないです。一緒にやるスタッフによって多少毛色は違ったりするので、そこもコミュニケーション。自分がどういうトレーニングを優先したいのかとか、普段はどういうトレーニングをしているとか。話したいなと思います。
-例年構えだったり、見え方が安定するまで多少時間がかかる。今年はオフに例年のようなトレーニングができなかった分、開幕までどう時間を補っていくか
バッティングは去年かなりいい感じはつかめていたので、基本的にはそれを継続するところと、微妙に変えるところかなと思うので。今のところは大きくは変えてないですし。必要なところを調整しながらキャンプ中に直していけたら。
-去年積み重ねたもので今年軸になるものは
何をすればいい状態を維持しやすいのかとか、調整法も含めて何でこうなっているかを理解すれば、好調を維持したり、不調を早く脱したりすることがしやすいと思うので、そこは去年良かったと思います。
-山本選手が加入。日本人選手とメジャーで一緒にプレーした経験はない。どういう存在か
チームメートです。日本人だから日本語でコミュニケーション取りやすいのはありますけど、そこはチームメートの1人。日本人だからとか関係なく、全員がチームメートですし。ただロッカーも隣なので、話す機会はもちろん多くなるとは思います。1年目なので、分からないところもあると思いますので、僕の方が知ってる部分もあるので、そういうところは一緒にやっていけたらと思います。
-小学校に続々とグローブが届いている。野球の裾野を広げる意味でもキャンプは注目されている。子どもたちを含めてどんな姿をメッセージとして伝えたい
伝えたいことはないです…、シーズン前のやるべきことをやるべき場所だと思っているので。当然メディアの前で話す機会もオフシーズンよりは増えてきますけど、やることは変わらず、まずはシーズンに向けて準備する大事な期間だと思います。
-ベッツ選手や山本選手とロッカーで隣ですけど、現時点で話していることは
ムーキーはこの前ちょこっとファンフェスの時に会っているので。軽く会ったぐらいですし、まだこっちで会ってないので。ヨシノブは昨日会って。さっき新しい通訳さんとも話して、これからだと思います。