<ドジャース2-0メッツ>◇22日(日本時間23日)◇ドジャースタジアム

 【ロサンゼルス=佐藤直子通信員】ドジャース黒田博樹投手(35)が、メッツ高橋尚成投手(35)との日本人先発対決を制し、今季8勝目をマークした。黒田が8回を5安打無失点に抑えれば、高橋は7回を3安打2失点。互いの好投が相乗効果を生み出した。

 黒田は序盤、「左打者が多かったので有効だった」とフォークを多投。芯を外す投球でアウトの山を築き上げた。終盤は「今日は相手に合わされていなかった」と最速94マイル(約151キロ)のツーシームで攻める気迫のピッチング。5回にこそ連打と敬遠で2死満塁の場面を迎えたが、それ以外は二塁を踏ませず。「接戦で負けたくなかった」と、テンポのいい投球で勝利をもぎ取った。

 日本で高橋と先発で投げ合ったのは6試合。勝敗付かずが3度あるが、黒田は3勝0敗と負け知らずだ。大学時代から知る“旧友”からメジャーでも勝利を奪い、「アイツに負けると何を言われるか分からないので、勝ててよかったですね」と笑みを浮かべた。

 後半戦を6連敗でスタートさせたチームは、ここへきてようやく2連勝。「昨日のビリンズリとぼくと、投手でリズムがつくれてよかった」とチームに勝利をもたらせたことを喜んだ。これで地区4位ながらも首位パドレスと5ゲーム差。優勝争いはこれからだ。