<ドジャース7-5ジャイアンツ>◇3日(日本時間4日)◇ドジャースタジアム

 ドジャース黒田博樹投手(36)がジャイアンツ戦での今季初先発を勝利で飾った。1回に3点の援護を受けて快投。2回にソロ本塁打を浴び、7回にはバレルに同点本塁打を許したが、その裏に味方が4点を勝ち越した。7回6安打3失点の内容を「(7回は)悔しかったけど、すぐに勝ち越してくれたので、勝ちが付いて良かった」とほっとしながら振り返った。

 オープン戦は6試合で防御率5・88。最後の登板でも4回7安打と不安定な内容だった。だが公式戦に入ると速球、スライダーとも鋭さを増した。2回1死から6回2死までは1人の走者も出さない投球。「初登板は結構強いので」と4年連続となるシーズン初登板の白星に胸を張った。

 過去3年は好投しても打線の援護に恵まれない試合が多かったが、この日は打線が7得点を挙げ「こういう展開はあまりなかったので、年が変わればまた流れが変わったのかな」と素直に喜んだ。「まずは1つ勝ってまた次という、その繰り返しでシーズンずっと通してやっていきたい」。昨季世界王者を倒しての好発進。メジャー4年目も確かな1歩を踏み出した。