<ジャイアンツ8-1ドジャース>◇11日(日本時間12日)◇AT&Tパーク

 ドジャース黒田博樹投手(36)が日本人ワーストのシーズン16敗目を喫した。ジャイアンツ戦は勝負どころで制球が甘くなり、ビデオ判定による二塁打や、フェンス直撃の打球など8安打のうち半分が長打。1-1の5回2死一塁で連続適時打を浴び、直後に降板した。責任投球回に満たなかったのは昨年8月2日パドレス戦以来。「まだ3点だったし、代わりたくないという気持ちはあった」と悔しそうだった。

 8月は5勝を挙げたが、9月は連敗スタート。16敗はナ・リーグ単独ワーストとなり、00年のロッキーズ吉井(現日本ハム投手コーチ)の15敗も更新した。開幕からローテーションを守り続けた疲労が蓄積している。「ずっと投げてきた者にしか分からない疲れがある。あとは気持ちで乗り切れるようにしたい」と自らを奮い立たせるように話した。