<ア・リーグ優勝決定戦:ヤンキース0-3タイガース>◇第2戦◇14日(日本時間15日)◇ヤンキースタジアム

 ヤンキースの黒田博樹投手(37)が5回までパーフェクト、7回2/3を5安打3失点、11奪三振無四球という文句なしの内容だったが「いくらいい投球をしても勝たないと意味がない。勝てなかったことが、自分の中ではいつも以上に悔しい」と唇をかんだ。7回に1点を先制された後、8回2死から連打を浴びて降板。自身初となる中3日での先発。孤軍奮闘したものの、黒星を喫した。(ニューヨーク=佐藤直子通信員)

 ▼黒田が11奪三振をマークした。ポストシーズン(PS)で日本人投手の2ケタ奪三振は史上初めて。ヤンキースの投手がPSで11奪三振以上は00年ワールドシリーズのヘルナンデス(メッツ戦で12個)以来5人目。5回までは無走者。PSの日本人投手で無走者に抑えた過去最長は、松坂(レッドソックス)が07年リーグ優勝決定戦(対インディアンス)第7戦で記録した2回2/3だった。

 ▼黒田は日米を通じて初の中3日先発。日本人大リーガーの中3日で先発→先発は大家2度、吉井、石井、野茂=各1度(いずれもレギュラーシーズン)に次いで6度目。6度の中で37歳8カ月の黒田は05年の野茂(36歳7カ月)を上回る最年長。