<タイガース3-2ヤンキース>◇28日(日本時間29日)◇コメリカパーク

 ヤンキース黒田博樹投手(39)が「30球団制覇」の偉業を逃した。これまで唯一勝ち星のないタイガース戦で7回2失点と好投したものの、同点で交代。悔やまれるのは、1点リードの5回。2死三塁から同点打を浴び、思わず天を仰いだ。先頭への四球からの失点に、「もったいなかった。結果的にポイントになってしまいました」。それでも「個人のために野球をやっているわけではない」と気に留めなかった。一方で、投球回が167回に到達し、日本人として5年連続で規定投球回(162回)をクリアしたのは、野茂以来となった。「このチームと契約した以上、最低限の責任だと感じてました」と話した。