阪神榎田大樹投手(28)が落ち着いたマウンドさばきで中継ぎ定着をアピールした。7回からマウンドに上がり、先頭の8番高城は内角スライダーで見逃し三振。9番関根も再び外角スライダーで空振り三振に仕留めた。2死からは連打を浴びたが、最後は松本を遊ゴロに打ち取り余裕の無失点。「スライダーにはキレがあったと思います。ただ、キャンプ中にずっと取り組んでいたこともあって(2死から)真っすぐで抑えようと欲が出てしまいましたね」と苦笑いで振り返った。

 「8回の男」最有力候補だった福原が右足を痛め、開幕に間に合うか微妙な状況。かつてセットアッパーを任された左腕の復調は、スタートダッシュのカギを握るといっても過言ではない。「直球を投げたところでスライダーを投げれば良かったんですけどね…」。今後は配球なども含めて結果にこだわっていく。