阪神ドラフト1位横山雄哉投手(21)のプロ初登板初勝利はならなかった。

 立ち上がりの3回を無安打投球で滑り出すと、140キロ台後半の直球と100キロ台のカーブを織り交ぜて巨人打線を翻弄(ほんろう)した。

 6回2死二塁で5番アンダーソンに適時二塁打を許した以外は再三のピンチでも踏ん張った。7回6安打1失点で101球の熱投。「7回1失点でゲームを作ることはできたと思いますが、相手に先に点を取られる形になってしまったので、なんとか0点で抑えたかったです。鶴岡さんの構えたとおりに投げられなかったボールも多かったですが、投げやすいようにリードしてくださり、思い切って腕を振ることができました」と振り返った。

 打線の援護がなく初勝利はお預けとなったが、3万7174人の観衆を迫力のある投げっぷりで魅了した。