西武秋山翔吾外野手(27)が2安打放ち、10年に阪神マートンの記録した歴代シーズン最多214安打を抜き、プロ野球新記録となる216安打の金字塔を打ち立てた。

 シーズン最終戦となる143試合目での偉業達成だ。2点を追う6回1死走者なし。1、2打席凡退で迎えた第3打席目。秋山はオリックス先発バリントンの高めの球をたたきつけ、打球は三遊間へ。三塁手小谷野の送球およばず、秋山は激走で一塁を駆け抜け、215安打目となる内野安打を足でもぎとった。

 スコアボードに「H」のランプが灯るとスタンドからは拍手が起きた。秋山は一塁付近で「215安打」のボードを掲げ、歓声に応えた。

 さらに4点ビハインドの9回。先頭打者で迎えた第4打席は、オリックス佐藤達から216安打目となる左中間を破る三塁打を放ち、マルチ安打で締めくくった。

 ◆秋山翔吾(あきやま・しょうご)1988年(昭63)4月16日、神奈川県横須賀市生まれ。横浜創学館-八戸大。10年ドラフト3位で西武入団。2013年は自身初の全試合出場を達成し、ゴールデングラブ賞も獲得。同年12月に結婚した。人気マンガ・天才バカボンのキャラクターに似ていることから「ウナギイヌ」と呼ばれることも。183センチ、85キロ。右投げ左打ち。血液型A。

【シーズン最多安打5傑】

(1)秋山翔吾(西武)216本(2015年)

(2)マートン(阪神)214本(2010年)

(3)イチロー(オリックス)210本(1994年)

(4)青木宣親(ヤクルト)209本(2010年)

(5)西岡剛(ロッテ)206本(2010年)