楽天星野仙一副会長(68)が7日、22日に行われるドラフト会議で仙台育英・平沢大河内野手(3年)を1位指名すると明言した。ドラフトについて問われると「アタマ(1位)は決まっとる。平沢や」と力強く言い切った。今夏の甲子園で準優勝に貢献し、高校日本代表にも選ばれた遊撃手を新生楽天の目玉に狙う。

 編成全権を任された星野副会長が最上級の評価を下した。「(出身が)東北だから指名するわけではない。東京だろうが、大阪にいても行く。ずっと評価している。他球団がどうとか関係ない」。8月26日に甲子園で行われた高校日本代表-大学日本代表の試合を現地視察。しなやかな身の動きと肩の強さ、木製バットにも対応できる打撃力にほれ込んだ。他球団も興味を示しており指名が競合する可能性もあるが、12年森、13年松井裕、14年安楽と抽選で3連勝中という追い風もある。

 仮に1位で獲得できたら「起用は監督次第だが、辛抱強く使い続けないと」と、新監督に就任する梨田昌孝氏(62=日刊スポーツ評論家)の意向も聞きながら、正遊撃手として1年目から起用する考えもある。最下位からの巻き返しへ、ご当地スター選手の獲得を目指す。