阪神にドラフト3位で指名された熊本ゴールデンラークス・竹安大知投手(21=伊東商)が23日、熊本市の「鮮ど市場本社」で会見を行い、チームメートとなる同学年の2人に敬意を示した。

 まずは、サプライズでのドラフト指名から一夜明けての心境を「昨日は興奮してあまり寝られなかったです。普段は結構早く寝るのですが。人生で1度の日なので興奮していました」とニッコリ。無料通信アプリLINE(ライン)では知り合いから100を超える祝福メッセージを受け、電話も20件を超えたという。

 阪神では現時点での同い年が、高校3年時に春夏の甲子園で決勝を戦っていた大阪桐蔭出身の藤浪と、青森・光星学院(現八戸学院光星)出身の北條のみ。竹安が3人目の1994年生まれの選手になる。高校時代は全国的に無名だったため、周囲からは早速心配の連絡が届いているという。特に同じ投手の藤浪に対しては「同い年だけど、3年間プロで成功している先輩だと思う。同級生というより、先輩として見ると思う。チームを勝たせている投手なので、1年間ローテーションを守り抜くためのトレーニングの仕方だったり、心の持ち方を聞いてみたいです」と謙虚に話した。

 竹安はキレのある最速145キロの直球が武器の右腕。決め球は三振の取れるフォークで、柔らかくしなりのあるフォームが特徴だ。会見に同席した田中敏弘監督(45)は「僕の期待は1軍というよりも、藤浪くんと同期ですからね。2枚看板になるぐらいの意欲を持って活躍して欲しい」と教え子を鼓舞した。