金本阪神は「神の手」で1点をつかみにいく。秋季練習最終日の30日、甲子園でスライディング練習を敢行。二塁や三塁から本塁に突入し、片手でベースの端を触る。小気味よく滑り込む光景が繰り返された。

 鉄は熱いうちに打つ。前日29日にNPB審判団が訪れ、本塁のクロスプレーについて説明。来季から「捕手のブロック」と「走者の体当たり」が禁止されるもので金本知憲監督(47)は早速この日からメニューに入れた。「思い立ったら、すぐにやる。忘れないうちに。ルールが変わったんでね。普通に本塁のクロスプレーがガラッと180度、変わってくると思う。捕手から一番遠いところを滑らせる」と説明。ルールにスピーディーに対応するのも金本流だ。

 勝負を分ける「手」になるかもしれない。高代ヘッドコーチも「ベースの一番とがっているところめがけてスライディングタッチしたら捕手のタッチがほとんど届かない。セーフが増えるな」と目を細めていた。