【ピオリア(米アリゾナ州)1月30日(日本時間同31日)=木下大輔】才色兼備の妻のサポートでジャパニーズドリームをつかむ。日本ハムの新外国人クリス・マーティン投手(29=ヤンキース)が、アンソニー・バース投手(28=マリナーズ)とともに入団会見に臨んだ。マーティンは1月24日に結婚したダニエル夫人(27)を同伴。二人三脚で日本での成功を目指す。

 熱い視線を浴びながら、マーティンは宣言した。「日本一になるために来たんだ」。会見場後方でダニエル夫人が見守っていた。ノーステキサス大学院を卒業し、修士号も修得した才女。テキサス州の病院に勤めていたが、夫と行動を共にするため退社した。「自分のキャリアを失う未練はあったけど、そばにいてあげたい気持ちの方が強かったの」。シーズンを通して日本に滞在する。

 新郎も気合が高まる。203センチの長身から投げ下ろす最速155キロの真っすぐに自信を持つ。「身長があるので、自然と角度のある投球が出来る。身長を生かしたい」。先発、中継ぎを問わず、「どちらでもいける準備をしたいね」と献身的だ。

 昨季ヤ軍で同僚だった駒大苫小牧出身の田中から、日本ハムや北海道についての情報も収集した。「いい友人なんだ。いろいろ聞いたよ」と、予習もOK。昨季は巨人マイコラスの美人妻ローレンさんが注目を浴び、芸能界デビューしたが「私は陰ながらクリスを応援するだけよ」(ダニエルさん)。内助の功に徹する愛妻とともに突き進む。