2016年プロ野球シーズンが3月25日に開幕します。今年はいったいどんな選手がブレークするのか? 日刊スポーツの担当記者が注目するイチ押し選手を投手編、打者編、外国人選手編とセ、パに分け6回紹介します。
第5回はパ・リーグ外国人編です。
ソフトバンク ロベルト・スアレス投手(25)
昨年、メキシカンリーグで頭角を現したベネズエラ出身右腕。最速158キロの速球が武器で、変化球の制球力も抜群だ。他球団なら即戦力の抑えとして起用されてもおかしくない逸材で、目標の160キロ超えも十分ありえそう。レギュラーシーズンは外国人枠との戦いもあるが、登録40人の中からベンチ入りメンバー25人を日々入れ替えできる日本シリーズでは、バンデンハークの登板日以外は外国人リリーフ3人をベンチ入りさせることも可能。大一番で秘密兵器として起用するのも面白そうだ。【ソフトバンク担当 田口真一郎】
- ソフトバンク・スアレス
日本ハム クリス・マーティン投手(29)
苦労人がブルペンを支える屋台骨として期待されている。最速155キロの右腕は一時、野球から離れていた。07年に右肩関節唇の修復手術を受け、08年から3年間は運送会社に勤務。トラックの積み荷作業などをしているうちに「肩が良くなった」と、奇跡的に回復した。14年にロッキーズでメジャーデビュー。昨季はヤンキースで田中の同僚だった。異色の経歴を持つ助っ人はセットアッパーとして日本での成功を目指す。【日本ハム担当 木下大輔】
- 日本ハム・マーティン(左)
ロッテ アルフレド・デスパイネ外野手(29)
今年は打撃に変化が表れている。オープン戦では、状況に応じ、中堅方向へのコンパクトな当たりが目立った。伊東監督は「練習から力みがなくなった」。飛ばす力は疑いようもない。これで率が上がれば、驚異の4番打者となる。何より、来日3年目で初めて開幕からいるのが大きい。【ロッテ担当 古川真弥】
- ロッテ・デスパイネ
西武 エルネスト・メヒア内野手(30)
今季のメヒアはひと味違う。万全のコンディションで来日し、キャンプ初日からキレのある動きを披露。田辺監督も、体重管理を怠ってキャンプインした昨季と比べ「別人のようだな」と評したほどだった。オープン戦でも打率3割7分1本塁打(3月18日時点)と好結果を残している。「チームが勝つための力になりたい思いが、今年は特に強い」という助っ人。来日3年目を迎える男のバットが、スタートダッシュの鍵を握りそうだ。【西武担当 佐竹実】
- 西武メヒア
オリックス ブライアン・ボグセビック外野手(32)
身体能力に優れる新助っ人。開幕4番が濃厚なモレルとともにクリーンアップを形成するか、オープン戦のように1番打者に入るケースもありそうだ。宮崎キャンプ中の20メートル走測定では糸井より速く、1軍野手でトップだった。守備力も高く、ハッスルプレーが持ち味。まさに3拍子そろっている。愛称は「ボギー」。【オリックス担当 大池和幸】
- オリックス・ボグセビック
楽天 ジョニー・ゴームズ外野手(35)
メジャー通算162発の右の大砲。バットを揺らし構える独特のスイングから、強烈な打球をはじき飛ばす。ワールドシリーズ制覇を2度経験。入団会見での「ボールを打つのはヒゲではなく私。私という1人の男に注目してほしい」など、優れたスピーチ力でもチームを引っ張る。【楽天担当 松本岳志】
- 楽天ゴームズ