東農大北海道オホーツクが東北福祉大に2安打0封負けを喫し、初戦敗退となった。4投手をマウンドに送り、2本塁打を浴びるなど5失点。打線は1番周東佑京三塁手(3年=東農大二)が放った2安打に終わり、三塁を踏めず反撃できなかった。周東は「力の差が分かった」と全国のレベルの高さを痛感していた。

 それでもリードオフマンの意地は光った。チームは6回2死まで無安打。「このままではダメだ。打てば(流れが)変わる」とバットに思いを込め、チーム初の左前打で出塁。50メートル5秒7の快足を生かし二盗も決め、好機はつくった。今春のリーグ戦前の4月、3月に卒業した日本ハム井口と札幌市内で食事する機会があった。「春頑張れよ」のエールをもらい、2年連続で乗り込んだ全国。井口の完投勝利で1回戦を突破した昨年に続く勝利を目指したが、かなわなかった。

 この日の先発で4年生が1人だったように若いチーム。「投手も守備も打撃も全てレベルアップしないと」と周東。全国でリベンジを果たす時間はまだ残されている。この1敗が成長への糧となる。【保坂果那】