満塁でまた打った。楽天中川大志内野手(26)が2試合連続の決勝打を放ち、梨田監督の通算700勝に花を添えた。

 7回表に1点を勝ち越され、3-4で迎えたその裏、無死満塁からウィーラー、ペゲーロが打ち取られ2死に。嫌な流れを吹き飛ばしたのが、中川のバットだった。カウント1ボール、1ストライクからの3球目、牧田の速球を詰まりながらも中前に落とす、逆転の2点適時打を放った。4日のソフトバンク戦での満塁弾に続く、絶好機での決勝打に中川は「前の3打席はよくなかった。(4回の)バント失敗もあったなかでチャンスをもらえたので、ランナーをひとりでもかえそうと打席に立った」と、顔を紅潮させた。

 1軍に昇格した2日以降は2本塁打9打点と、長距離砲として結果を残す。「気持ちだけで打席に立たないように、しっかりと準備を続けて、守備でもひとつでも多くのアウトを取れるように頑張ります」と、中川は前に突き進む。