西武十亀剣投手(29)が6日、西武プリンスドーム内で契約更改交渉を行い、1000万円ダウンの年俸5000万円でサインした。

 今季は開幕ローテーションを務めながら、不振から中継ぎに配置転換されるなど精彩を欠き、21試合の登板で4勝6敗の防御率6・31。11勝を挙げてチーム勝ち頭となった昨季を大きく下回った。「今年は不本意な年でした。球団からは、来年(の契約更改は)やった分は上げて、やらなかった分は下げると、はっきり言われたので、しっかり頑張りたい」と雪辱を誓った。

 今年29歳になり、プロ5年目ながら、投手陣の中では中堅となった。「(渡辺)SDからも、僕と野上の同い年2人で盛り上げてほしいと言われた。自覚を持って行動していきたい」と気を引き締めた。

 自主トレのテーマには、肉体強化に加え、下半身の柔軟性向上を掲げた右腕。来季は楽天にFA移籍した岸の穴を埋める活躍が期待される。「去年は200イニング(登板が目標)と言って、出来なかった。来年ちゃんとクリア出来れば、岸さんが抜けた穴を埋められると思って頑張ります。若い投手もいっぱい出てきている。やるしかない」と力を込めた。(金額は推定)