昨年8月に右肘クリーニング手術を受け、11試合登板で1勝(5敗)に終わった。強い体を求め、術前より5キロ増の93キロでシーズンをスタートさせた。「今年で30歳。今年こそ自分に期待したい」と己を信じ続け、巡ってきた舞台で大きな仕事を果たした。梨田監督は「全体を通して2点を守り抜いたことは大きい。登板を早く告げるより、急だったから良かったかな」と、救世主に合格点を与えた。【栗田尚樹】

 ▼楽天は岸に代わって先発した今季初登板の戸村が勝利投手。楽天の予告先発変更は15年6月19日ロッテ戦以来5度目で、前回も予告の辛島から代わった戸村が白星を記録。代役先発を2度やったのは99、00年高橋功(オリックス)03、04年星野(ダイエー)に次いで3人目だが、代役先発で2勝したのは戸村が初めてだ。これが戸村は通算54試合目の先発。予告先発では52試合で13勝19敗と負け越しているのに、代役先発では2試合とも白星を挙げている。