阪神先発の岩貞が今年もタカ軍団の一撃に泣いた。絶好調の柳田に不用意な１球を完璧にとらえられた。１点ビハインドの３回１死一塁。初球だ。岡崎は外へ構えたが、速球は内に入り、左翼に痛恨の２ランを被弾してしまった。

　４回以降は持ち直して７回３失点の粘投。それだけに香田投手コーチは「もったいなかった。配球も、もうちょっと。外の直球でどうしたかったのか…」と苦言を呈した。同じ失敗を繰り返した。１回１死二塁で柳田に中前適時打を浴びたのも外角速球。強打者に同じ球種を同じコースに投げて、通用しなかった。

　岩貞も「カウントを悪くしたくなかった。外でファウルやストライクを取れればと思った。１球１球をひもとくと、失投が点に絡んでしまった」と反省。昨季は城所に満塁弾を浴びて敗れたが今年も悪夢を見た。先発の及第点であるクオリティースタート（６回以上自責点３以下）を２戦連続で達成したのがせめてもの収穫だ。