ヤクルトが連敗を10で止めた。初回に打者12人で6安打7得点と打線が爆発。前日から1~5番をすべて入れ替えた新オーダーが的中した。投げては、来日後初めて中4日で先発したブキャナンが7回2失点。久々に投打がかみあい、交流戦で今季初勝利を挙げた。

 真中監督は「集中力というかみんなが後ろにつなぐ意識を持っていた」と初回の猛攻をたたえた。ただし、7、8回には6失点しただけに「まだ一つ勝っただけ。連敗中だから、流れがなかなか思った通りにならない。難しい。どんな試合でもファンの皆さんが最後まで応援してくれる。その思いを裏切らないようにしたい」と今後を見据えて引き締めた。

 坂口智隆外野手(32)は、全5打席で出塁した。初回に先頭打者として三塁打を放ち、打線に勢いをつけた。「打てて良かった。行けると思ったので(三塁に)行った。(上田)剛史がよく打って、かえしてくれた」と振り返った。連敗脱出には「シーズンは長いので(浮上の)きっかけにしないと。毎日勝とうと思っていた。長かったけど」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。