中日小笠原慎之介投手(19)がプロ初完封を目前で逃したものの、見事な投球で2勝目を挙げた。

 8回までスコアボードに0を積み重ねたが、9回1死二塁から投じた134球目、マギーに2ランを浴び降板となった。その後、又吉の救援を仰いだ。

 試合後、ヒーローインタビューに臨んだ小笠原は「(2勝目は)うれしいですけど、やっぱ、完封したかったっすね」と悔しさをにじませた。

 1回1死二塁のピンチに3番坂本勇を二塁フライ、4番マギーを右飛に仕留め波に乗った。内角球を恐れずに攻めて9回途中4安打7奪三振、2失点の力投だった。

 「僕の生命線はインコースの真っすぐ。そこをうまく使って抑えられたのが良かった。いつも僕が先に点を取られてしまっているので必死に抑えました」と鼻息を荒くした。

 8回を投げ切りベンチに戻ると歩み寄った森監督から9回の続投意思を確認され「行きます」と告げると「いくなら完封しろ」と気合を入れられた。

 残念ながら9回に被弾したが、前夜、巨人を封じたバルデスの投球を参考に内角に速球、外角にチェンジアップと投げ分けた。

 「僕にとっては満足しないピッチング。次はピタッと投げたい。今日は9回でホームラン打たれてしまって、すいません。次はゼロで抑えます」とあらためて完封勝利を誓っていた。