左のサイドハンド投手として西武などで活躍した永射保(ながい・たもつ)氏が24日午前8時ごろ、がん(部位非公表)のため、福岡・久留米市内の病院で死去した。63歳だった。

 永射氏は鹿児島県出身。指宿商から71年ドラフト3位で広島に入団。その後、太平洋クラブ、クラウンライター、西武、大洋、ダイエーでプレー。ワンポイントの中継ぎ左腕の先駆け的存在で、門田、レロン・リーを抑え、「左殺し」として名をはせた。通算606試合、44勝37敗21セーブ。90年に引退後は中国プロ野球や少年野球の指導者を務め、福岡県内で居酒屋を経営していた。近年は体調を崩し、入院生活を送っていたという。

 通夜は25日午後7時、告別式は26日正午から久留米市野中町865、久留米草苑で。喪主は妻累理子(るりこ)氏が務める。